とある医者が投稿した「原因不明の咳に悩まされる親子」のお話が実に興味深かったのでご紹介します。
一週間前から咳の症状が治まらないお父さんと小学生が来院。
その咳の原因は意外なものだった・・・
これは気をつけたほうがよいだろう。
原因不明の咳
1週間前から咳がとまらないとお父さんと一緒に来た小学生。
喘息症状なので、家でタバコを吸う人はありませんかと聞くと、誰もいない。
ペットやハウスダストなどのアレルギーの場合、鼻炎の症状があることが多いけどそれもない。煙や農薬なども吸ったこともない。不思議だなと思っていた。— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年2月14日
いろいろ話をしていたら、お父さんがタバコは吸わないけどIQOSは吸っていると言うのでビックリ。
タバコを吸い続けたいので紙巻きタバコをIQOSに換えたらしく、紙巻きタバコの時には家の中では吸っていなかったけど、IQOSに換えて最近家の中で吸い始めた。
「お父さん、それが原因の可能性が高いです」— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年2月14日
IQOSからもPM2.5はたくさんでる。
「喘息を治すために、IQOSをやめてくれませんか?」
やっと安心して周囲に気兼ねなくタバコを吸い続けられると思っていたお父さん、ちょっと抵抗していました。
かわいいわが子が自分のせいで喘息になっているのに、タバコがやめられない。これがニコチン依存症。— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年2月14日
その後お父さんは、家の中では吸わなくなり息子さんの喘息症状もすぐに良くなりました。
IQOSは家族の目の前では吸わなかったけど、家のトイレで吸っていて、子どものいないときには部屋の中でも吸っていたそうです。
家の中では吸わなくなり、IQOSの本数は5本くらいまで減少。やめられそうです。— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年3月13日
他の加熱式タバコも注意
同じ加熱式タバコとして扱われていますが、IQOSとプルームテックではニコチンの出し方がかなり違います。
IQOSはたばこの葉を約300度で蒸し焼き。プルームテックの場合はたばこの葉は少しだけ添えられていますが、加熱は100度なので、日本では発売できないニコチン入りの電子タバコに近いと思います。— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年2月15日
gloもIQOSとほぼ同じでタバコの葉を300度くらいで蒸し焼きにします。
使用する葉たばこの量で決まるたばこ税から見ると、IQOSより使用する葉たばこは少ないようです。— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年2月18日
gloも同じです。
あなたにも娘さんにも危害を及ぼす可能性が高く、換気扇の下でも吸ってはいけません。
タバコはニコチン依存症を作り出して、ニコチンがないと生活できない脳に変えてしまいます。
タバコを向精神薬だと考えて、クスリを飲まなくても良い生活を取り戻してもらってください。— 禁煙外来医師 (@happylife0951) 2018年2月18日
IQOSは健康被害が少ないと発表
IQOS販売メーカーのフィリップモリスインターナショナルが4月に発表した研究データによると、
IQOSを使用しても空気中の有害物質は増加しないとしている。
参照: IQOSによる健康被害はない?有害物質が出なくても気遣いは必要
しかし、実際にはこのような症例も出ており、タバコをやめたことで改善もしていることから
研究データはあくまでも参考数値であり、例外もあるということを覚えておいて欲しい。
吸っている以上は自分にも周囲にも少なからず健康被害を与えているということは知っておこう。