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飲食すると嘔吐する難病の男性が涙 感激のスープ1杯 手術後、初の食事で「泣きました」

 食事をすると嘔吐してしまう病気を患っていた男性が、一杯のスープを飲むことに成功した。10年以上にわたり、食べたり飲んだりする度に激しい不快感を覚えていた英国人のピート・モリスさんは、昨年症状が悪化し病院に行ったところ、食道の神経と筋肉に影響を及ぼす稀な疾患「食道アカラシア」と診断されていた。

ロンドンのユニバーシティ・カレッジ病院とモリスさんが治療を受けたプライベート病院、クリーブランド・クリニック、両院に勤める消化器専門医リーハン・ヘイダリー氏はこう話す。

「食堂は25㎝ほどの長さの筋肉の管で、上下にそれぞれ括約筋があります。下部食道括約筋は、食べ物が食道を下り、緩んだ時に胃へと入る働きがあります。何も考えず当たり前のように飲み込む私たちですが、食道アカラシアの人々は、この下部の筋肉が締め付けられており、食べ物の自然な移動が阻まれ、逆流してしまうのです。食べ物や飲み物の摂取が難しくなることは、生活の質に深刻な影響をもたらします」

昨年9月にモリスさんは、括約筋を切開して痙攣を防ぐ経口内視鏡的筋層切開術(POEM)を決行。1週間、柔らかい食べ物のみを摂取した後、初めて普通の食事ができたことについて、こう振り返っていた。「食べた時に痛みがないことにすぐ気づいたんです。手術後の初めて1杯のスープとパン1つを食べて、泣きました」

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