これは山梨20代女性会社員が起こしたコロナ炎上事件を参考に作ったフィクションです。
登場人物の名前などはすべて架空です。
SNSではしばしばこのような私刑が見受けられます。
実際にこの事件ではSNS上で実名がさらされたりしています。
かなりの確率でこの動画のような状況になると思われます。
その当事者が「あなた」でないことを祈ります。
チャンネル登録お願いします。
↓ ↓ ↓
<おすすめ動画>
俺の名は田中サトウ
スーパーでバイトをしている。
大学生だけど、新型コロナの影響で学校は休校状態。
一人暮らしだけど親の仕送りをあまりあてにしたくないからスーパーでバイトをして生活費の足しにしている。
営業自粛要請が出ている世の中だがスーパーはその対象外。
バイトはとにかく忙しい。
忙しいうえに常に感染リスクが伴うから正直ストレスだ。
客「ちょっとあんた!マスクはないの!マスク!」
田中「すみません、マスクは在庫切れでして。」
客「まったく、毎日チェックに来てるのにここは本当にダメな店ね!あんた、ウイルス持ってるかもしれないからあんまり近寄らないでくれる?」
くそ!言いたい放題言いやがって!
俺は常にストレスを抱えていた。
ただでさえ忙しいのにマスクの在庫の問い合わせ対応を何度も何度もしなければいけないから仕事が進まない。
そのうえばい菌扱いされるのだからたまったもんじゃない。
<家に帰る>
「あ~疲れた・・・くそイライラする。なんか面白いことはないかな。」
そんな時、とあるニュースが世間を騒がせた。
TV「本日、山梨県の発表によると、山梨県の実家に帰省していた20代女性会社員が、新型コロナウイルスへの感染を知りながら、高速バスで東京に戻っていたことが分かりました。」
「なんだこれ?」
山梨県は自分の住んでいる県だった。
おれは気になり、
ネットで調べてみると、この女は新型コロナ特有の味覚障害などを自覚しておきながら、普通に会社へ出社し、実家へ帰省してバーベキューやゴルフを楽しんだらしい。
帰省先の病院でPCR検査をして陽性確認が取れているのにそのまま東京へ帰ったようだ。
「なんだこいつ!マジでありえないんだけど」
俺のイライラは完全にこの女に向いていた。
「もしもし、あ~ケンジ。どうしたんだ?」
ケンジ「なあ、山梨のコロナのニュース見たか?」
「あ~みたみた。マジ最悪なやつだよなこいつ。」
ケンジ「お前覚えてる?高校で同じクラスだったミユって女子。」
「あ~おぼえてるよ。いかにも遊んでそうな女だったよな。」
ケンジ「どうやらあいつらしいんだよ。このニュースの犯人。」
「え?マジかよ」
ケンジ「まじまじ、俺のツレそのバーベキューに居たらしいからガチ情報だよ」
このミユって女とはほとんど話したことはないけど、男遊びでめちゃくちゃ噂になっていたからよく覚えている。
あいつならこれいくら位の事件はやりかねないと思った。
そして俺の怒りはますますこみあげていった。
許せない。これだけ世の中がまじめに感染拡大を防ごうとしているのに、俺だって感染するかもしれない中で一生懸命働いているのに・・・。
俺はツイッターを開いてこの事件の反応を伺ってみた。
・マジでこの女ありえねえ~コロナテロじゃんこれ。
・どういう神経してんの?
・こいつ誰だよ?特定班はよ。
・実名晒せ、はよ。
SNSでも同じようにみんな怒りに満ちていた。
このツイートをみているうちに俺の怒りも頂点に達した。
「うん、こんな女はさらされるべきだ!」
そして俺はツイートした。
「犯人は、ナベオカミユ、○○高校出身、勤務先は確か東京の〇〇ってレストランでパティシエやってたと思う」
俺は彼女と接点はなかったが、とにかく派手に遊んでいた女だったから情報は俺の耳にもよく届いていた。
そして俺は卒業アルバムから彼女の写真を探し出し、それもツイッターにアップした。
・おお!神が現れたぞ!
・よくぞ晒してくれた!お前はヒーローだ!
・よくやった!こんなやつ私刑だ!
すごい反応だった。俺のツイッターアカウントはすぐに数千人増えた。
俺は調子に乗って彼女の過去のことや彼女の勤務先のことをツイートしまくった。
ツイートすればするほど、みんな俺をヒーロー扱いしてくれる。
俺は完全に調子に乗っていた。
怒りはすでに高揚へと変わっていき、イライラは解消されていた。
だがこの後、俺は後悔することになる。
数週間後、それは炎上騒動が下火になったころだった。
インターホンがなる。
「はい」
警察「田中サトウさんですか?警察のものですが」
「え?」
警察「あなたを名誉棄損、信用棄損の容疑で逮捕します。」
「は?なんのことですか?俺何もしてませんよ。」
警察「あなた、ツイッターを使ってナベオカさんの個人情報や勤務先などを投稿してますよね?その件で、ナベオカさん本人と勤務先とされているお店から被害届が出ています。」
「え?確かに投稿してますけど、それはあいつが悪いんですよ。コロナをまき散らした女ですよ!テロじゃないですか」
警察「田中さん、それでもあなたの行った行動は名誉棄損罪に当たります。それにあなたが彼女の勤務先だと投稿したお店、あれは無関係の店ですよ。ナベオカさんはそこに在籍していません。」
「え?」
俺はデマを流してしまったようだ。
確かに確証のある情報ではなかった。
彼女のツイッターアカウントから予測したに過ぎなかった。
警察「その無関係のお店では営業できないほど大きな被害を被ってます。それであなたに信用棄損罪を訴えてきたんです。」
信用毀損罪とはデマの情報を流してお店の信用を陥れるような行為をした場合に適用される罪。
三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処されます。
「たしかに、お店に迷惑をかけたことはいけなかったと思います。でもあの女はコロナをまき散らしたんですよ!なんで俺が逮捕されないといけないんですか!」
警察「確かに彼女の行動は軽率です。もしかしたら何らかの罰則が出てくるのかもしれません。ですがだからと言ってあなたがネット上に彼女をさらす権利がありますか? それは私刑ですよ? そしてあなたは彼女だけつるし上げているつもりかもしれませんが、あなたがあのよな投稿をしたせいで彼女の父親や父親の職場にまで被害が及んでいるんですよ!」
俺はバカだった。
彼女の周囲に迷惑がかかる事まで考えていなかった。
この一件で俺は執行猶予が付き、罰金を背負うこととなった。
そして、無関係のお店から多額の賠償金を請求され、
彼女にも賠償金を払うことになった。
俺はツイッターアカウントを削除し、二度とこんな過ちは犯さないと心に誓った。
チャンネル登録お願いします。
↓ ↓ ↓