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5億人が感染、5000万人が死亡した「スペイン風邪」とは?新型コロナもこうなる可能性はある?

2020年4月29日現在、新型コロナウイルスの累計感染者数は300万人を突破し、感染者数は1日に数万人規模で増えています。死亡者数は20万人以上に上ります。

単純に計算すると致死率は5%以上となり、20人に1人が死亡している事になります。

冬になるとどこかのクラスがインフルエンザで学級閉鎖するなど経験したことがある人もいると思いますが、
その時クラスの1人は帰らぬ人になっているバージョンだと考えるとめちゃくちゃゾッとしませんか?

新型コロナウイルスは非常に恐ろしいウイルスだということは言うまでもありません。

人類の歴史において、このようなパンデミックは初めてではありません。

大きな流行から地域的な流行も含めると幾度となく人類はウイルスと戦っています。

14世紀ではヨーロッパで黒死病が大流行し、ヨーロッパ人口の3ぶんの1が死に絶えたと言い伝えられています。

近い歴史では1918年から2年間に渡り、世界中で「スペイン風邪」が大流行しました。

我々はこのスペイン風邪と同じ歴史をたどる可能性があるとして、今再び、スペイン風邪の歴史が注目されています。

100年前に世界を震撼させたスペイン風邪とはどんなものなのでしょうか?

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著書「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」

によると、世界の累計感染者は5億人と記されており、
当時の世界人口は20億人程度とされていることから4人に1人が感染していた事になります。

また、日本においては2人に1人が感染していたと報告されています。

死亡者数は2000万人~5000万人と多くの方がなくなりました。

死亡者数の幅があるのは当時は第一次世界大戦中のため、報道規制により正確な死者が測定できなかっただめだと思われます。

流行した当時もマスクをしたり、他人との接触を避けたり、企業に関しては営業自粛をしたりなど、今と同じような対策を取っていました。

このスペイン風邪はスペインから流行したわけではなく、当時は戦時中のため報道規制が敷かれており、報道規制外だったスペインから主に情報が発信されたために奇しくも「スペイン風邪」と名付けられてしまったのだとか。

実際の発生源は米国北西部とも言われていますが、実際のところはよくわかっていません。

スペイン風邪は医学的にはH1N1型に分類されており、2009年に大流行したインフルエンザA型と同じ型だと言われています。

つまり私たちは一度スペイン風邪に似た経験をしていたわけなんですね。

<スペイン風邪は第2波もあった>

著書では日本におけるスペイン風邪を『前流行』(1918年11月~1919年6月)、と『後流行』(1919年12月~1920年6月)の2期に分けて分析しています。

その一方でスペイン風邪終息から2年後に内務省が提出した報告書ではスペイン風邪の流行を第三回までに分けています。

どちらも夏前後でいったん感染が止まるっている事から、新型コロナもその可能性はあるものの、夏を過ぎると再び猛威を振るう可能性もあるということです。

そして第一波も第二波も半年~1年続いていることから、現在の新型コロナウイルスも半年~1年単位で警戒する必要があり、第二波も警戒しなければなりません。

<恐ろしいのは第二波だった>

こちらの表を観ていただきたい。

これは内務省が発表した日本国内で発生したスペイン風邪の第一回~第三回の流行における感染者、死亡者、死亡率の表です。

感染者が最も多かったのは第一回目の2116万人で死亡者数も25万人とかなり多かったのですが、

死亡率の割合では第二回目流行のほうが5倍近くとなっています。

同じウイルスなのに一回目と二回目でなぜこんなにも致死率に差が出たのか?

著書によると、第二回目以降でウイルスの毒性に変化が生じた可能性があると記しています。

現時点ではこのスペイン風邪に毒性の変異があったかは特定されていませんがこの数値は無視できないのではないでしょうか?

著書では

「パンデミックの波は後になればなるほど重症化する例が多い」と記されており、津波のように第二波のほうが警戒する必要があるとしています。

致死率の点からみると今回の新型コロナウイルスはスペイン風邪の第二波に匹敵します。

第二波のほうが危険だとすると・・・・まだこれは序章にすぎないのかもしれません。

<若者が多く死んだ>

スペイン風邪の最大の特徴は、身体弱者や高齢者ではなく、健常な若者に多く死者が出たということです。

ある資料によれば、1918年にアメリカでインフルエンザによって亡くなった27万2500人の男性のほぼ半数、49%ほどが20~39歳だったと記されています。

なぜ若年層の致死率が高かったかは原因不明ですが、当時の平均寿命が50歳程度であったため、割合で考えればこの年齢層が高くなることになります。

しかし、それでも20代の致死率は今よりも高いですよね。

どちらにしても一番働き盛りの世代が多く亡くなったことに変わりはありません。
経済に大きな打撃を与えたことは言うまでもありませんよね。

「スペイン風邪から学ぶ」

現状で、私たちはスペイン風邪と同じような窮地に立たされています。

新型コロナの発生は今年に入ってからのことを考えると、まだこれは第一波であると予想されます。

緊急事態宣言も出され、世界中がロックダウンされていることから感染拡大はすこしずつですが収まってきています。

それでもここから一か月程度で収束するという考えは安易ではないだろうか。

夏までに感染拡大がいったんは収まったとしても、スペイン風邪の歴史をたどるならば
今年の秋から冬に第二波が来ると考えてもおかしくはありません。

ハーバード大研究チームの予測では収束に2年かかるとしています。

そのほかの専門機関でも終息は1年単位で考えるべきであると唱えています。

国立感染症研究所の発表によると新型コロナウイルスはおよそ14日に1度のペースで変異を繰り返しているそうです。

すでに武漢で発生したウイルス株は消失へ転じており、日本で蔓延しているのは欧州のウイルス株であるとされています。

スペイン風邪のように第二波が訪れ、重篤化するウイルスに変異してしまったとしたら・・・

第二波を食い止めるために私たちができる事はたった一つ・・・・家にいることだ。 STAY HOME

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