Huaweiの日本での報道とは別に、中国国内では全く異なった空気感が流れていて、非常に興味深いので、シェアしたいと思います。
昨日、Huaweiに勤めている中国人の友人とご飯を食べました。現在、状況がどんどん厳しくなっているのに比例して、本土の社内の団結感が非常に固くなっているとのこと。
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
中でも驚いたのは、既に退職したエンジニアを中心とする60歳過ぎの社員が、自主的に会社に戻って無償で仕事を始めたということ。また、これは噂ベースですが、多くの中間管理職以上が「会社が厳しいならば、我々は給与がなくて働く!」といった署名をして、一層仕事に励んでいるとのことでした。
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
昨年の騒動から米中貿易線が厳しくなっていく中、Huaweiは最悪な状況を予見し、部品の在庫を増やし(半年〜1年間)ながら内製化をし、10年前から続けている自社OS開発を加速。今年の旧正月もGWも、中国本国の研究チーム、エンジニアをはじめとする部署は、休み返上で夜中まで働く日々が続いていました
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
こんな危機的な状況下でも、退職を急ぐ社員がほぼおらず、むしろ社内の士気が非常に高まっている。中国企業も個人も、通常は日本よりもずっとドライで個人主義であると知られています。その中での今回の展開は、中国人の愛国心に火がついたゆえの、非常に興味深い出来事ではないでしょうか。
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
また、中国国内の消費者からは、「Huaweiを応援しよう!」ということで、敢えて、Huaweiのスマホやタブレットといった商品を買い漁る運動が起きています。実際に、わたしの友人も、把握している中でも4人、Huaweiのスマホに乗り換えています。
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
Huaweiは海外戦略に力を入れているとはいえ、主戦場はまだまだ中国国内にあるため、中国国内の消費者のこういった行動は、大きな下支えになるはずです。強い内需があると、こういった非常事態のときには大変心強いものですね。
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
これからも、中国国内の視点から見たHuaweiの続報を、逐一呟いていきます。
— こうみく🇨🇳中国テックマーケター (@koumikudayo) 2019年5月22日
読者の反応
昔の日本車叩きの時と同じかもですね。いろんな規制をかけて日本車を売れなくするつもりだったのに、結果的に全ての難しい注文を乗り越えた日本車メーカーが世界一になった。似てるような気がします。
— マリンさん (@jfyfmfyf) 2019年5月22日
情報提供ありがとうございます。
凄いと思う一方で、アメリカがこの様な強い手を使った理由であるバックドアなど各種細工、中国の覇権主義に対する疑問が出ないのが、相互理解や妥協する上で大きな阻害となりそうです— 利根井新太 (@QqT25fEYVNEZBeq) 2019年5月22日